BRTひこぼしライン(日田彦山線BRT)において、FC(燃料電池)バスの実証運転が開始されます
2023年02月16日 お知らせ
今年の夏に開業するBRTひこぼしライン(日田彦山線BRT)において、脱炭素社会を切り開くと期待されているグリーン水素の活用を目指すFC(燃料電池(※))バスの実証運転が開始されることになりました。このたび、その発表記者会見が福岡県庁(特別会議室)で行われ、当会の藏内勇夫会長をはじめ、服部誠太郎 福岡県知事、中嶋裕樹CJPT社長(トヨタ自動車、いすゞ自動車等が出資する合弁会社)、古宮洋二 JR九州社長が出席されました。
当会では、平成29年の九州北部豪雨で被災した日田彦山線について、九州の成長発展に地域の公共交通の維持は不可欠であるとの観点から、松本國寛理事を座長とするプロジェクトチーム「日田彦山線復旧問題対策協議会」を設置し、被災現場の視察調査や地元住民の方々との意見交換等を重ねて同線の復旧方法と地域振興策について検討を進めました。その成果として策定し、関係者に提言した福岡県日田彦山線沿線地域振興基本構想に基づき、いよいよ今年の夏、日田彦山線が、装いも新たに「BRTひこぼしライン」として開業いたします。
このBRTひこぼしラインの車両としては、既に環境配慮の小型電気バス4台と中型ディーゼルバス2台の導入が決まっていましたが、今回、さらに、再生可能エネルギーに由来するグリーン水素の活用を目指すFCバスの導入に向けて、この秋から実証運転を開始することが発表され、その車両デザイン等も披露されました。
事業主体であるJR九州の古宮社長、FCバスを製造するCJPT(コマーシャルジャパン・パートナーシップ・テクノロジー)㈱の中嶋社長並びに本事業を支援する福岡県の服部知事とともに、本事業をリードしてきた藏内勇夫会長は、記者会見で、FCバスが、環境を守り、次世代につなげるために当会が推進するワンヘルス運動の観点からも大変優れたものであることに触れるとともに、「私は、地元の皆様方と協議を重ね、服部知事にも随分ご尽力を頂いて、BRTの導入について合意を頂くことができました。このBRTひこぼしラインが、地元に定着し、復興の大きな力となることを期待しています。」と述べられました。
右より
藏 内 勇 夫 会長
古 宮 洋 二 JR九州代表取締役社長
服 部 誠太郎 福岡県知事
中 嶋 裕 樹 CJPT代表取締役社長
(記者会見:2月8日 福岡県庁特別会議室)
FCバス 車両デザイン (JR九州提供資料)
(※)燃料電池
水素と酸素を化学反応させて電気をつくる小さな発電所のような電池です。燃料の水素と空気(酸素)を供給し続ける限り電気を生み出せます。
BRTひこぼしライン 運行区間 及び 路線図
(JR九州提供資料)・・・画像をクリックすると拡大されます
閉じる