活動報告

日田彦山線BRTひこぼしライン開業記念式典

2023年08月27日 お知らせ

 8月27日、日田彦山線BRTひこぼしライン開業記念式典が開催され、藏内会長が来賓として出席しました。

 藏内会長あいさつ「平成29年7月の九州北部豪雨で被災された皆様に改めて心からお見舞い申し上げます。この日田彦山線の復旧は、福岡県と大分県の県境を越える難しい課題であります。私たち九州の自立を考える会では、何度も現地に伺い、地域の方々と意見交換をしながら復旧に取り組んでまいりました。
 自民党県議団の松本國寛会長(当時)を座長に県議会の代表者がプロジェクトチームをつくり頑張っていただきましたし、県議会の栗原渉議長(当時)をはじめ、地元の県議会議員がしっかりと地元住民の皆様とのパイプ役になってくれました。また、当時、福岡県副知事であった服部知事が10億円もの基金をつくる英断をしていただきまして、このようなことで、今日を迎えることができたと思っています。

 このBRTは、病院あるいは学校まで迂回していくなど、生活者の視点にたった交通手段です。ぜひ地元の皆さんがこのBRTひこぼしラインに実際に乗って支援する、そういう盛り上がりをつくっていただきたいと思います。

 7月2日に開催されたBRT ひこぼしライン専用道ファンウォークにも参加させていただき、開業前の専用道をみなさんと一緒に歩きました。素晴らしい景観で、この地域の良さを改めて体験することができました。私たちは、この素晴らしい地域が、さらに発展し、多くの方々に来ていただけるよう、いろいろなことを考えているところです。ぜひ、皆様とともに実現させていきたいと思っております。
 九州の自立を考える会と福岡県議会は、皆さんとともに頑張ってまいりますことをお約束申し上げ、今日のお祝いにさせていただきます。」



 服部知事あいさつ「平成29年7月の九州北部豪雨により甚大な被害を被りました日田彦山線がBRTという新しい交通システムに生まれ変わり、そして再開されます。この地域の皆様の生活、産業を支える重要な移動手段の復旧に向け大変ご尽力を賜りました古宮社長をはじめ、JR九州の皆様、東峰村の眞田村長、澁谷前村長、添田町の寺西町長、そして地域住民の皆様方の深いご理解、大きなご決断がなければ成しえなかったものでございます。
 また、藏内会長、日田彦山線復旧問題対策協議会の松本座長をはじめとする九州の自立を考える会の皆様、福岡県議会の皆様には、何度も現地に足を運んでいただき住民の皆様と意見交換を行っていただき、沿線地域の復興のために力を尽くしていただいたことに本当に深く敬意を表し、心から感謝を申し上げる次第でございます。

 来年春、福岡県と大分県と力を合わせて、JRデスティネーションキャンペーンを実施します。是非、観光客の皆様方に、このBRTひこぼしラインに乗ってこの福岡と大分を大いに周遊していただくことを期待する次第でございます。福岡県ではこういった取組を進めまして、BRTひこぼしラインを生かした沿線地域の振興にこれからもしっかり取り組んでまいります。
 このBRTひこぼしラインが多くの皆様方に愛される路線となりますことを、そして沿線地域の益々の御発展とご出席の皆様方の御健勝、御活躍を心よりお祝いを申し上げまして私のお祝いのご挨拶とさせていただきます。」


 古宮JR九州社長あいさつ「この度は、日田彦山線BRTとして新しく開業することになります。この間、地元の方々と私ども、いろいろな打ち合わせをさせていただきまして、鉄道から新しい乗り物として開業するときには、何が必要なのか、鉄道でできなかったことは何なのかということを、勉強してきました。
 例えば、鉄道時代には、この区間には駅が12駅でございましたが、今回は36駅ということで、3倍の停まるところがございます。例えば、病院の玄関の前などに停めることが、BRTの場合は可能ということ。さらに鉄道に近いような運転時間を確保するために、途中のトンネル区間は専用の道路、いわゆる昔の鉄道敷を通すことで定時性、速達性を確保することができます。
 また、日田市内においては、迂回ルートを作ることができました。鉄道は、当然線路沿いしか走れません。朝夕だけ地元の高校生がご利用しやすいように、高校の方にも回っていくことができました。このようなことは、鉄道ではできませんでした。
 ぜひ、皆さんにも、乗ってみようというようなお声をかけていただいて、たくさんのご利用をお待ちしております。この、ひこぼしラインが、名前の通り、地域の星になるように我々努力して参ります。」

写真右から
寺西 明男  添田町長
眞田 秀樹  東峰村長
藏内 勇夫  九州の自立を考える会会長
服部 誠太郎 福岡県知事
佐藤 樹一郎 大分県知事
豊田 俊郎  国土交通副大臣
椋野 美智子 日田市長
古宮 洋二  九州旅客鉄道(株) 代表取締役社長

挨拶を行う 藏内勇夫会長

ひこぼしラインBRT車両の電気バス

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