活動報告

新年のごあいさつ(平成26年1月)

2014年01月01日 お知らせ

 新年明けましておめでとうございます。
 第2次安倍政権が誕生して1年余りが過ぎました。この間、総理の強いリーダーシップの下で、少しずつではありますが日本に明るい兆しが広がり始めています。また、昨年は、2020年東京オリンピック開催決定という嬉しいニュースもありました。
 九州における明るい話題として、日本初となるクルーズトレイン「ななつ星in九州」が昨年10月に運行を開始しました。九州の素晴らしい風景を楽しみながら九州各県の伝統技術や特産品をふんだんに使った最高のおもてなしが受けられるということで大変注目をされております。
 今年は、この「ななつ星」などを核にして『九州ブランド』が世界に発信されていくことを期待しています。今秋には福岡県太宰府市にあります九州国立博物館で「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」展が開催されます。人気が高く、初めての海外展示となる「肉形石」など逸品を見ることができるとあって、国内外から九州を訪れる観光客も大変増えると思います。この好機を「観光王国・九州」の実現につなげていくため、今春、一般法人化が予定されている九州観光推進機構の取組を支援するとともに、当会からも積極的に提言をしてまいりたいと思います。
 観光以外にも九州が一体となって取り組むことでより大きな効果を生む分野はたくさんあります。県境に関係なく私たちの生活を脅かす災害や環境問題への対応、新しい産業の集積促進、エネルギー供給の確保、交通ネットワークの整備といった広域的な行政課題には県という枠組を越えた連携が不可欠といっても過言ではありません。
 高病原性鳥インフルエンザなどの人と動物の共通感染症に対する取組も、まさにその一つです。私は昨年6月に公益社団法人日本獣医師会の会長に就任しましたが、そこでまず、公益社団法人日本医師会(横倉義武会長)との間で、学術協力の推進に関する包括協定を11月に締結しました。全国レベルそして地域レベルで両会が情報を共有し、緊密に連携して、感染症の流行制御や食品の安全性確保など、人、動物そして環境の健康増進に取り組むためです。
 他方、国における地方分権改革の動きに目を転じますと、昨年、国会への提案が予定されていました「道州制推進基本法案」は、地方側からの一部慎重論もあって未だ修正案の検討が続いています。道州制につきましては、我々としましても、真に地方が自立するためのものではない、「かたちだけの道州制」では意味がないと考えています。分権型社会のあるべき姿について国にしっかりと意見を言っていくためにも、市町村の意見等を踏まえてきちんと足元を見据えた議論を今後も進めてまいりたいと考えています。
 私ども九州の自立を考える会では、今年も観光や農業、環境問題、エネルギー等々、九州が一体となって取り組むべき諸課題の調査・研究など、真の地方分権型社会の実現をしっかりと目標に据えて、活動に邁進してまいる所存です。是非とも、私どものこうした取り組みに、今後もご理解とご支援を賜りたく存じます。
 今年一年が皆様にとりまして素晴らしい年となりますことを願っております。


 平成26年1月

  九州の自立を考える会 会長 藏内 勇夫

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