新年のごあいさつ(平成27年1月)
2015年01月01日 お知らせ
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、真の地方分権の実現のために平成23年9月の設立以来続けてまいりました調査・研究の集大成として、「九州の成長戦略に係る政策提言」を策定することができ、当会にとりまして誠に意義深い年でありました。
振り返りますと、昨年2月の総会で、九州の成長戦略について検討し政策提言として取りまとめていくことを公表させていただき、3月に、福岡県議会の主要会派からご推薦いただいた委員によるワーキングチームを立ち上げました。会議では、九州の成長に欠かせない観光産業や農林水産業の振興、中小企業の育成やインフラの整備、スポーツ振興といった五つのテーマごとに専門家を招き、報告を伺ったのち意見交換が行われるなど、12回にわたる熱心な検討を重ねていただきました。その結果、非常に満足のいく報告書が出来上がり、10月6日の臨時総会において会員の皆様に政策提言として発表することができましたことは、大変うれしいことでありました。そして、同時に、この提言を九州の未来のために必ず実現させなければならないと決意を新たにしたところです。
10月27日には、就任間もない石破 茂地方創生担当大臣に直接提言書を提出し、実現に向けた取組を要請いたしました。
そこで、本年は、提言いたしました政策を着実に実現させていくとともに、今回一石として投じましたこの提言をもとに九州内外での議論を積み上げていく年にしたいと思っております。
九州に新たな産業と雇用を創出し、九州経済を再活性化させ、人口減少と超高齢化等の問題や企業の国際競争力の低下など、我が国が直面している課題を克服する道筋を九州が率先して示すこと、これが、私どもが目指す九州の自立に通じる道であると信じます。
当会が政策提言で策定を求めております九州の統一ロゴマークのように、各県がそれぞれ綺羅星のごとく輝く個性を発揮しながらひとつにまとまり、ともに発展する九州を目標に、当会は今後も活動に邁進してまいる所存です。
折しも、国では、地方創生を政策の最重要課題に位置づけ、地方の活性化に積極的に取り組む姿勢をみせています。この機会を逃さずに、地方創生の実現策は、地方が自ら考え、実行し、輝く未来をつかみ取らなければなりません。
是非、私どものこうした取り組みにご理解とご支援を賜りたく存じます。
本年が皆様にとりまして素晴らしい年となりますことを願っております。
平成27年1月
九州の自立を考える会 会長 藏内 勇夫
閉じる