日田彦山線復旧問題対策協議会を設置、沿線地域振興策の基本構想を取りまとめました
2020年09月08日 イベント
九州の自立を考える会では、3年近く不通となっており、福岡県と大分県の地域沿線住民に不安と心配、そして生活上多大な支障をもたらしているJR日田彦山線の復旧問題に関して、プロジェクトチーム「日田彦山線復旧問題対策協議会(座長:松本國寛理事)※1」を設置し、JR日田彦山線沿線地域の一体的な振興発展に向けて、沿線地域の現地視察や地元関係者との意見交換などを行い、鋭意検討してまいりました。
令和2年5月18日には、JR日田彦山線沿線自治体とのWEB会議を開催しました。会議には、藏内勇夫会長も出席し、添田町の寺西明男町長、東峰村の澁谷博昭村長、日田市の原田啓介市長との間で活発な意見交換が行われました。
WEB会議(5月18日)
同年5月29日、藏内会長及び松本理事が、栗原渉福岡県議会議長とともに(一社)九州観光推進機構の石原進会長を訪問、JR日田彦山線復旧に伴う地域振興の取組に関する要請と意見交換を行いました。
さらに、同年6月23日には、添田町の寺西町長及び東峰村の澁谷村長との意見交換会を議会棟で開催し、添田町及び東峰村が求める振興策を踏まえた「日田彦山線沿線地域振興策」の基本構想について両自治体との合意に至りました(基本構想図※2)(該当新聞記事※3)。藏内会長は意見交換後の取材に、「地域振興というのは息の長い戦いになる。我々は今後も全力で支援していきたい」と述べました。
福岡県は、同年2月定例会閉会日(3月27日)に福岡県議会が議決した「日田彦山線復旧問題に関する決議」を受け、「福岡県日田彦山線沿線地域振興基金条例」を制定(同年6月定例会閉会日可決(6月24日))し、「福岡県日田彦山線沿線地域振興基金(10億円)」を設置しました。上記基本構想は、この基金の使途の枠組みになるものです。
沿線地域振興策基本構想合意(6月23日)
なお、JR日田彦山線の復旧については、藏内会長はじめ日田彦山線復旧問題対策協議会と福岡県議会が、あくまでも鉄道での復旧を望む地元自治体及び住民と、彦山駅と筑前岩屋駅間のみを専用道とするバスの運行による復旧案を提示するJR九州との間に入り、両者にとってより良い形での復旧を目指し、調整を続けてきました。
そして、今回、藏内会長とJR九州幹部との事前調整を経て、JR九州は、同社案よりも専用道区間を延伸し、彦山駅と宝珠山駅間にした福岡県案の受け入れを表明。同年7月16日には、JR九州と沿線自治体トップによる会議において、正式に決定されました。
※1 日田彦山線復旧問題対策協議会
座 長:松本國寛理事
事務局長:中尾正幸会員
委 員:岩元一儀監事、森下博司理事、井上忠敏理事
江藤秀之会員、畑中茂広会員、松下正治会員、
神﨑 聡会員
※2 日田彦山線沿線地域振興策の基本構想図
※3 該当新聞記事(令和2年6月25日朝日新聞)
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